« リタイアメント情報センターの責任 | トップページ | 新風舎批判と黒い影 »

2008年1月20日 (日)

環境省と林野庁

 環境省といえば環境を保全し、自然を守るための行政機関です。そして林野庁は国有林を管理して木材生産などをしていますね。というか、天然林を「若返り」とか「天然更新」の名の下にバッサバッサと伐り倒し、ボロボロにしてきた張本人です。

 天然林から大径木ばかりを伐りだし、伐り尽くして赤字に転落した林野庁は、破壊した森林の復元作業もほったらかしにして、規模を縮小しました。

 かつては北海道のいたるところにあった営林署の事務所も縮小や廃止となったのです。そして、余剰となった職員の一部がどこへいったかといえば、なんと環境省です。  国立公園には管理事務所があります。かつては○○国立公園○○管理事務所と呼んでいましたが、今は○○自然保護官事務所です。私は自然保護官という名前を聞いたときに、ずっこけてしまいました。何ともミスマッチな名前ですもの!

 ちなみに、日本で最も大きい大雪山国立公園の場合、3箇所に自然保護事務所があります。それも、不思議なことに国立公園の中ではなく、外の市街地にあるのです。もっとも自然保護事務所といっても、仕事の内容は許認可の事務手続きが大半です。だから山の中より市街地のほうが便利だともいえます。

 国立公園の管理人をレンジャーなんてかっこいい呼び方をすることがあります。いかにも自然の中を歩き回って監視しているかのようですが、日本のレンジャーはそんなことはほとんどしていませんし、自然のことについて詳しい人もそれほど多くはありません。

 その自然保護官事務所に大勢の元林野庁職員が採用されました。その結果どうなったかというと、自然保護団体に対して非常に対応が横柄になったのです。説明をもとめても誠意をもって対応しようとしないのですね。いままで森林を破壊していた人たちにとって自然保護団体は敵のような存在ですから、きちんとした対応ができないようです。

 そのあげく、自然保護団体を極力無視するようになったのです。自然保護官事務所が、自然保護団体を無視ですよ! まったくどうなっているんでしょうか。もっとも最近は林野庁から来た職員の大半は退職を迎え、本省で採用した職員が中心になりましたけど。

 地方の事務所が自然保護団体を無視していたとき、札幌の西北海道地区自然保護事務所はそれなりの対応をしてくれました。ところが近年はどうかというと、札幌の事務所(北海道地方環境事務所に名称変更)も自然保団体に対しては及び腰で、質問書も無視しています。本省も同じ状態。

 環境省は、特定外来種の駆除などには動きはじめました。でも、森林伐採問題となるとまるで他人事のように関りたがりません。林野庁に頭があがらないのです。他の省庁との軋轢が生じるようなことにはまず口を出しません。不思議なことに「省」が「庁」に物申せないのですね。

 環境庁の初代長官である大石武一氏は、尾瀬の観光道路を中止させるなど評価できる仕事をしましたが、そのあとの長官・大臣はさっぱり・・・。自然破壊を止めるようなことはほとんど何もしていません。今の環境省はまったくだらしがないというほかありません。

 こうなったら、林野庁は解体するしかないでしょうねえ。

« リタイアメント情報センターの責任 | トップページ | 新風舎批判と黒い影 »

自然保護」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1185959/32284460

この記事へのトラックバック一覧です: 環境省と林野庁:

« リタイアメント情報センターの責任 | トップページ | 新風舎批判と黒い影 »

フォト

twitter

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ