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2007年9月15日 (土)

携帯電話の中継基地局は安全?

 先日、東京の実家に一週間ほど滞在しました。その時、隣の駐車場になっている土地にソフトバンクモバイルが携帯電話の無線基地局を建設するということで、関係者が挨拶にきました。そこで私は思わず、抗議してしまいました。

「電磁波の影響についての説明が不十分なんじゃないの?」

「はあ・・・」

「電磁波に過敏な人は、携帯電話の電波でも影響があるでしょ。それくらいのこと、知ってますよね?」

「・・・庭とかに建てるのはたしかにお勧めできません・・・」

「ちゃんと影響を説明したうえで合意を得なければならないんじゃないの?」「パンフレットも配って、町内会長さんの了解を得ましたし・・・」

「でも、高齢者は電磁波の影響のことなんてほとんどの人が知らないでしょ?」

「はあ・・・」

 まあ、この担当者と言い合いをしても仕方ないのでこのあたりでやめましたが、そのあとで配布されていた「携帯電話用無線基地局設置計画のお知らせ」という、住民へのパンフレットを読んで、驚いてしまいました。そこにはこんな説明が書いてあるのです。

 「世界中で電波と健康について研究が行われており、これまでの膨大な科学的知見から、WHOは、「電波防護のための基準値を下回る電波によって健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められていない」と表明しています。このため、WHOをはじめとした世界各国の政府・機関は、電波防護のための基準値を満足すれば安全上の問題はないとの見解を公表しています」

 ネットで、電磁波の影響について調べてみると、実にいろいろなことが出てきます。携帯電話を使い続けると脳腫瘍の発生率が上がることが示唆されているとか、高圧線の近くでは小児白血病の発生率が増えるなどという報告があります。そして、携帯電話の中継基地局や送電線からの電磁波が原因で、さまざまな症状が出る電磁波過敏症の人がいるのです。そこまでわかっているのに、「基準値以下だから安全」などと言い切るのはあまりにも無責任というものでしょう。

 結論を言えば、「電磁波が健康に影響を与えるという因果関係を認める研究は存在する。しかし、現時点では確固たる結論に至っていない」「基地局からの電波は、電磁波過敏症の人には影響を与える可能性が大きい」というところでしょう。とても安全とは言い切れないのです。

 問題は、「確固たる証拠は認められていない」ことを理由に「基準値以下なら安全」と曲解したうえで、住民にまったく問題がないかのように説明していることです。携帯電話が普及しはじめてからまだそれほどの年数がたったわけではありません。電磁波の影響はないと言い切れるデータを持っていないだけであって、安全だとは言い切れないのですから、「具体的なデータはありませんが、影響を及ぼす可能性はあります」と説明しなければならないはずです。そのうえで合意を得るのが筋でしょう。

 企業に都合のよい見解だけを紹介して「問題ない」とするソフトバンクモバイルの説明って、騙しではないでしょうか?

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