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2007年7月 1日 (日)

国立公園で木を伐る日本の恥

 国立公園の中で天然林の伐採をしていることを、どのくらいの人がご存知でしょうか?

 国立公園の中を歩いていると、「動植物の採集をしないでください」とか「樹木を大切に」などと書かれた看板をよく見かけますので、国立公園は自然が保護されているところだと信じている人が多いと思います。ところが、そのような看板とは裏腹に、日本の国立公園では木材生産を目的とした伐採が古くから行われています。

 例えば、大雪山国立公園は大部分が国有林ですから、林野庁が伐採をしているのです。林野庁は国立公園の中でさえ、網の目のように林道を張り巡らせ、値段の高い太い木から伐りだしてきました。このような施業によって大雪山国立公園の森林帯はボロボロの状態になっています。場所によっては、風倒木処理の名目で、皆伐までしています(破壊される大雪山国立公園の森林参照)。

 国立公園を利用する国民には、動植物の採集をしないように呼びかけておきながら、伐採によって森林の生態系を大きく破壊しているのは、国そのものです。

 世界的に見れば、国立公園で伐採を行っている国などほとんどないでしょう。多くの国で、国立公園は、国の貴重な財産として手厚く保護されているのです。開発途上国といわれる国でさえ、国立公園で伐採をしているところはそうそうないでしょう。諸外国の人たちにとって、国立公園で伐採をしている日本の行政は、理解しがたいことのようです。

 日本の国立公園では「保護と利用」の名目のもとに、今でも伐採がつづけられています。過剰な伐採により森林生態系は破壊され、ブルドーザーで開削した作業道からは、大雨のたびに土砂がどんどん川に流れ込んでいます。そのために砂防ダムや治山ダムを次々とつくり、河川の生態系まで破壊しています。さらに、ダムによって海に土砂が運ばれなくなり海岸の侵食が進んでいるのです。ヨーロッパや北米ではダムの撤去が行われているというのに・・・。

 こんな日本の現状を、恥ずかしいと思いませんか?

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