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2007年6月13日 (水)

アオダモが一斉開花

 今年はアオダモの花が一斉に咲いているということは聞いていたのですが、鬼蜘蛛おばさんの住んでいるところでも今アオダモが見事に開花しています。

 サクラなどは毎年コンスタントに開花しますが、アオダモはなぜか毎年開花せず、数年に一度開花するのです。その間隔はだいたい5年に1回。でも開花したときは遠目にも木全体が白っぽくなるほどたくさんの花をつけます。

 一度にたくさん花をつけることによって、何かいいことでもあるのでしょうか?  アオダモが開花すると、花が目立つのでどのような分布をしているのかよくわかるのですが、山の斜面などに点々と分布しています。アオダモの種子には翼がついているのでヒラヒラと落下するのだと思うのですが、これだと種子は親木からそれほど遠い場所には行けません。綿毛のあるヤナギの種子のように、何キロも飛んでいくことができないのです。

 また、虫が花粉を運ぶ虫媒花です。アオダモは雄の株と雌の株がありますから、虫に見つけてもらうためにも目立つ花をつけるのですね。点々と分布していても、一斉に開花することで、虫たちに花粉を運んでもらえます。

 特にマルハナバチなどは、同じ種類の花に集中して訪れるので、受粉の効率がよいのです。アオダモの場合は5年に一度くらいしか花をつけませんが、一度にたくさんの花を咲かせ効率よく実をつけるために、次の開花まで少しずつエネルギーを蓄えているのでしょうか・・・。

 アオダモといえば野球のバットを作る木として知られており、植樹運動などを行っているところもありますが、やはりこの木は森の中に点々とあるのがいいのではないでしょうか。エゾヤマザクラやキタコブシ、シナノキなども、山肌にぽつりぽつりと咲いているからこそ風情があると思うのです。

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