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2007年6月19日 (火)

1キロで4億6千万円!

 大規模林道(緑資源幹線林道)は、全国7地域、17道県に32路線がありその総延長は2052.9キロメートルにも及びます。この道路工事は1973年から行われているのですが、33年間かけて進捗率は62パーセント。このうち5路線が完成していますが、残りの27路線は工事中なのです。

 さて、この道路の事業費がいくらかというと、全体では約9428億円。1キロメートル当りの工事費は約4億6千万円。ということは、1メートル造るのに46万円かかるという計算になります! なんだかお札を敷き詰めた道路のように思いませんか?

 北海道の場合はどうでしょうか。北海道には「滝雄・厚和線」、「平取・えりも線」、「置戸・阿寒線」の3路線があり、それぞれ工事中です。それらの長さと事業費、進捗率は次のような具合です(昨年4月1日現在)。

滝雄・厚和線  65.4キロメートル 約263億円 82.7パーセント

平取・えりも線 72.1キロメートル 約442億円 33.1パーセント

置戸・阿寒線  63.3キロメートル 約233億円 17.4パーセント

1キロメートルあたりの工事費と昨年1年間に延びた距離は

滝雄・厚和線  4億円   0.5キロメートル

平取・えりも線 6.1億円  0.5キロメートル

置戸・阿寒線  3.7億円  1.0キロメートル

 進捗率の高い「滝雄・厚和線」は、トンネルや橋梁などお金のかかる急峻な部分の工事に入っています。「平取・えりも線」も、日高山脈の南部を崩し一部をトンネルにするのですが、もろい地質のため崩壊が激しく、難工事が予想されます。「置戸・阿寒線」のルートも視察しましたが、峰を越す部分では大規模な工事になることが予測されます。そして、昨年は平均すると一年間に1キロメートルも進んでいません。まだまだこれからお金がかかるのです。

 さて、この大規模林道の事業費の約3分の2は、国の補助金です。残りの3分の1は道や県の負担金と賦課金(受益者負担)。そして、完成すると地元の自治体に移管されるので、道路の維持管理は自治体がやらねばなりません。2003年の台風10号でズタズタになった「平取・新冠区間」を移管されていた門別町長は、被災直後に「委託管理を国に返上したい」と言ったそうです。本音が出てしまったんでしょうね、きっと。

 ところで、北海道では今年度の一般会計が実質的に100億円の歳入不足であるとの報道がありました。こんな財政状況なのに大規模林道への負担金や道有林の賦課金について見直しをしないのでしょうか? 北海道は3つの路線で約162億円(総事業費の17.4パーセント)を負担するのです。ちなみに平成17年度までの負担金と賦課金の累計額は64億3700万円。「大規模林道問題北海道ネットワーク」では、高橋はるみ知事に何回も北海道の負担金・賦課金に関わる問題で質問書を提出しているのですが、的確な回答がないのです。

 農水省の第3者委員会は緑資源機構の廃止を前提に検討しているようですが、大規模林道を廃止するとは聞いていません。機構が廃止されても安心できません!

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