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2007年5月26日 (土)

エゾエンゴサクの花の色

Dscn1865  早春の里山の林床は、フクジュソウやキバナノアマナの黄色、カタクリのピンク、アズマイチゲやニリンソウの白で彩られます。そして北国ではこれにエゾエンゴサクのさわやかなブルーが加わります。

 樹の葉がまだ開かない早春に花をつけ、夏には地上部が枯死してしまう春植物は、生育期間がとても短いためにスプリング・エフェメラル(春のはかない命)とも呼ばれています。

 エゾエンゴサクの花はたいてい青空のようなきれいなブルーをしていますが、よく見るとそのブルーに濃淡があったり、紫がかったりしている花もあります。ほとんど白に近い花もあります。先日は、写真のようなピンク色の花を見つけました。

 多くの野生植物は、種によって花の色が決まっています。エゾエンゴサクのように同じ種でありながらいろいろな色の花を咲かせる植物は少ないのではないでしょうか。そこで、この花の色の秘密について書かれていないかと思い「植物生活史図鑑」(北海道大学図書館刊行会)を開いてみました。

 残念ながら花の色のことについては書かれていませんでしたが、エゾエンゴサクは自家不和合性、つまりほかの株の花粉がつかなければ種子が実らない植物であること、そして主としてマルハナバチが花粉を媒介し、アリが種を運ぶことがわかりました。

 エゾエンゴサクの花の色が遺伝子によって決まっているとしたら、ピンクの株にできた種子から芽生えた子供は、ピンクの花を咲かせるとは限らないのですね。そう、あのメンデルの法則のように。でも、ブルーの中にぽつりと咲いているピンクのエゾエンゴサクの種子がどこかに運ばれ、その子供たちが、いつかまたピンクの花を咲かせることに、かすかな期待を抱いてしまうのです。

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